介護福祉関連

転倒事故を防ぎ、家族の安心を守る!「屋内手すり」設置の極意と介護保険活用ガイド

自宅での転倒事故は、高齢者にとって最も身近で大きなリスクです。特に玄関、廊下、階段は要注意。

「まだ大丈夫」と思っても、備えは早いに越したことはありません。この記事では、屋内手すりがどう転倒を防ぎ、家族全員の安心感を高めるかを解説します。添付画像のような玄関の手すり設置を検討中の方へ、失敗しない選び方と介護保険の賢い使い方をプロの視点からお伝えします。

■ 屋内手すりが「必須」な3つの理由

高齢者の転倒事故の約8割は自宅で起きています。その対策として手すりは最も効果的です。

1. 転倒リスクの劇的な低減:バランスを崩してもすぐに掴めるため、大怪我を防ぎます。

2. 自立した生活の維持: 立ち上がりや移動が楽になり、介助者の負担を軽減し、ご本人の自信につながります。

3. 安心感の向上: 「いつでも掴める」という心の支えが、動作への不安を減らし、活動的な生活をサポートします。

■ 【場所別】失敗しない手すりの選び方

手すりは、場所の特性と使う人の身体状況に合わせて選ぶことが重要です。

玄関の手すり:立ち座りと移動の補助

添付画像のように、玄関は靴の脱ぎ履きで片足立ちになるため、特に危険です。

・選び方: 縦型(I型)で立ち座りを補助し、横型(横長)で移動時のバランスをサポートします。
・設置のポイント: 高さは立位で肘を軽く曲げた位置(床から75cm~85cm)を目安に、必ずご本人の使いやすい高さに合わせましょう。

廊下の手すり:途切れさせない安心感

・選び方: 丸型で握りやすいもの(直径32mm~35mm)を選びます。木製など温かみのある素材がおすすめです。
・設置のポイント: 移動中の安心感を保つため、途中で途切れることのない連続した設置が理想です。壁の裏の柱に確実に固定します。

階段・浴室の手すり:安全性を高める素材と設置

・階段: 上り始めから下り終わりまで、両側の壁に連続設置。服の引っかかりを防ぐため、端部は曲げ込みます。
・浴室: 濡れても滑りにくく、サビにくい樹脂被覆された金属製を選びます。浴槽への出入り動作に合わせた位置が重要です。

■ 自己負担1割?手すり設置と介護保険

「費用が心配」という方もご安心ください。手すりの設置には、公的支援が利用できます。

  • 介護保険の住宅改修費支給: 要介護認定を受けている方は、手すり設置などの改修費用について、原則20万円を上限に支給を受けられます。
  • ●自己負担額: 所得に応じて1割、2割、または3割で済みます。
  • ・ 例:設置費用20万円の場合、1割負担なら 2万円 で済みます。

この制度を利用するには、ケアマネジャーへの相談と、工事前の事前申請が必須です。専門知識を持つ業者に依頼し、安全性を確保しましょう。

屋内手すりは、高齢者の安全を守り、ご家族の負担を軽くする最も費用対効果の高いリフォームです。

特に玄関周りの手すりは、一日の始まりと終わりを支える大切な「安心の柱」です。

「まだ早い」ではなく「今が備え時」です。まずは地域のケアマネジャーにご相談ください。安全で自立した毎日を手に入れるため、今日から準備を始めましょう。

宇陀市でのリフォーム、設備、介護の事なら、ナガサワぷらす(0745-83-2266)まで
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